Bali


Ubud in Bali, Summer, 2009
ウブドには、多くののツーリストや、バリに魅せられて移り住んだ多くの外国人たちがいて、メガシティの東京よりずっ〜とインターナショナルです。 そして、ここにはたくさんの様々な神さまが住んでいます。
横にも縦にもボーダーレスな、雑多感がありながら、バリの暮らしは、神々への祈りとオダラン(寺院での儀式)と共にあり、不思議な静寂感が村全体を包み込みます。 それがウブドの魅力かなと私は思います。

のどかな田園風景は、どこか懐かしさがあり、一昔前の日本の田舎にタイムスリップしたような気がします。畦道を散歩しながら、ふとカフェやギャラリーと出会えたり、ココナツやヤシの樹が木陰を作り、ここがバリであることを気づかされます。南の島の緑は、力強く逞しく、鮮やかな色の南国の花、ブーゲンビリア、ハイビスカスやヘリコニアたちが、そこに色を添えます。

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GREEN SCHOOL... 究極の"Sustainable Campus" 10 August 2009

グリーンスクールは、ウブドから車で30分、アユン川沿いの大自然に囲まれた10万㎡の広大な土地に、持続可能な教育の場としての、2008年9月にスタートしました。1クラス、外国人教師(英語圏)2人、インドネシア人教師が1人の3人体制で、一般教養にプラスして、インドネシアの伝統文化を学びます。生徒は16カ国から、奨学金で地元の子供たちも通い(20%)、とてもワールドワイドなインターナショナルスクールです。

キャンパスは全てが自然と調和し循環するよう、設計されています。
給食の素材は、地元農民によるオーガニックの野菜や果物、子供たちも農場自習で米などを育てます。 エネルギーはバイオガスや水力発電などを利用します。
建物の主な素材は竹、クラスルームの机や棚などは全て竹、しかもデザインがカッコいいのです。創設者のハーディー夫妻はアーティスト(ジュエリーデザイナー)、さすが!です。竹へのこだわりもキーポイントで、竹の地産地消、地域の活性化を目的に、バンブープロジェクトを立ち上げました。

国際人というより、地球人として、自然と共存する生き方、サステナビリティだけでなく、サバイバビリティも学べます。 未来へ希望をつなぐ、新しい形の学校です。

学費が高く(年間約9,000ドル)、寮がなく通いなので家族でバリ島へ引っ越すことなどを考えると、この学校に通うのは無理かなと思います。なので、日本にグリーンスクールをと思います。それも難しそうだから、少しずつでも、持続可能なエッセンスを、日本の全キャンパスに取り入れて行く努力をと思います。 何より未来の子供たちのために!

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Taiwan

台湾で行われている持続可能なキャンパスプログラム(←安全、健康、教育、持続可能のキーワードを体現する学びの場として、学校キャンパスを改良することを目的に2002年より実施されている、政府によるプロジェクト)の視察に、恵泉女学園大学の生活園芸GP(←GPとは、特色ある大学教育支援プログラム)タスクフォースチームの先生やスタッフと一緒に行って来ました。


慈心華徳福(ヴァルドルフ)小学校, 宜蘭(イーラン)、23 March 2009

台湾の北東部、宜蘭は、石灰岩の産地で、校舎はコンクリート(セメント)をイメージして、建築家がデザインした無機的な感の建物でした。外壁に四季の変化がある落葉のつる性植物を這わせたり、休日に教職員と親が、教室や廊下に色を付けたりして、暖かみのある建物に変えました。
運動場を庭に、アスファルトの駐車場を池にリフォーム。
台北・宜蘭間のトンネル工事の際に出た水田の土を分けてもらい、また捨てられた湿生植物を救済し、校庭に移植。学校の庭は、地域の原生植物が構成する、宜蘭の生態系の縮小したものになっています。宜蘭の原風景である水田や、竹垣の防風林があり、竹垣は、いずれ竹のトンネルとなり、子供たちに涼しい木陰を提供してくれることでしょう。 校庭には、この地域の原住民の伝統的な建築様式を取り入れた小屋があり、子供たちの遊び場になっていました。

これらの持続可能なキャンパスのプログラムは、政府からの補助金を得て進められています。

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Sri Lanka

BAWA the Sri Lanka Gardens...小さな熱帯の島スリランカで、こんな洗練した庭に出逢えるなんて・・・やっぱり旅は辞められません!


Lunuaganga, Bentota, 14 Augusut 2010
ブログで紹介した、ジェフリー・バワの別荘です。

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Brief Garden, Bentota, 15 August 2010
Brief Gardenは、10歳年上のジェフリーのお兄さん、ベヴィスが設計した庭です。ジェフリーの別荘、"ルヌガンガ"があるビーチリゾート、ベントトータの郊外にあります。(←トゥクトゥクで30分)

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海のシルクロードの拠点、多様な民族や文化が交錯した地、スリランカで、バワ兄弟は生まれ少年時代を過ごします。お父さまは弁護士で、"アラブ系シンハラ人"と"フランス系イギリス人"のミックス、お母さまは"バーガー人(オランダ系混血)"と"スコットランド系シンハラ人"のミックス、バワ兄弟の内面にも、複数の民族と文化が混じり合っています。
バワ兄弟は、弁護士になるべくイギリスに渡り、弁護士の資格を取得しますが、弁護士に興味や魅力を感じなかったのでしょう、その後、ベヴィスは絵画の、ジェフリーは建築の世界へと、それぞれ導かれるように進んでいきます。

スリランカの風土や植生に、ヨーロッパ(ジェフリーは、イタリアがお気に入りだったとか)のエッセンスが散りばめられた、繊細かつ大胆なバワ独特の世界感、そこにはストレスフリーな心地良い開放感があります。2人の国境や性別を超越したスペシャルな美的センスは、ハイブリッド(雑種交雑)、ヘテロシス(雑種強勢)という単語を連想させますが、次の世代へ優良な遺伝子が引き継がれなかったのは、ちょっと残念ですね。そう、2人ともゲイでした。
自然の風景にすっ~と溶け込む庭、そして家、自然に対する、畏怖かつ敬虔な念がなければ、いい庭は造れない、豊かな人生は送れない、しみじみと感じさせてくれたバワの庭でした。

カメラの調子が悪く、写真が思うように撮れませんでした。なんて、私の未熟さが大きいのですが・・・それでも、カメラのコンディションやレンズのグレード、カメラマンのテクニックを駆使しても、写真だけでは、そのお庭の魅力の全ては伝え切れません。
Bawa氏に、興味を持たれた方は、"BAWA the Sri Lanka Gardens"を一読下さい。写真を眺めるだけでも、癒されます。さらに、見たい!行きたい!感じたい!という方は、虫よけスプレーを忘れずにゴーランカ下され!